ふるさと納税でも楽天経済圏・
『ふるさと納税 実践マニュアル(基礎編)』で実質負担2,000円の手数料(以下:手数料)で返礼品がもらえる!!とお話ししました。
まだ読んでいない方や、手順の復習したい方は『ふるさと納税 実践マニュアル(基礎編)』を参照してください。(下の『あわせて読みたい』のブログカードからアクセスできます。)
目次
楽天経済圏とは
タイトルにもある『楽天経済圏』について解説します。
楽天経済圏とは、生活で使う様々なサービスを楽天グループが提供しているサービスに変更することです。(サービス一覧)これにより、楽天ポイントを効率的に貯めることができます。楽天ポイントは1ポイント=1円で使用できるため、ふるさと納税のような大きな買い物をするときには、大量のポイントを入手できる可能性があります。楽天ポイントは以下の使い道があります。
楽天ポイントの使い道と有効利用
- 楽天市場で使用する
- 楽天ペイでの決算時に使用する
- 楽天クレジットカードの決済額の調整に使用する
- 楽天証券での資産運用に使用する
楽天サービスを使い慣れていない方は、突然たくさんポイントを獲得しても、使い道に困ると思います。なので、おすすめの使用方法についても触れたいと思います。
おすすめは②~④です。楽天ペイの設定で『すべてのポイント/キャッシュを使う』に設定しておくと、期間限定ポイント(失効までの期日が近いポイント)も優先的に使用することができます。ポイントの使い忘れ防止に有効です。また、一度設定すると決済時に自動で使われるため、よほど期間限定ポイントを多く持っている方でなければ、「〇日までにポイントを使わなきゃ!」という面倒な管理がなくなります。
期間限定ポイントから優先してポイントが消費されるため、通常ポイントが残った場合でも③や④に充てることができるのでお得です。通常ポイントの有効期限は、最後にポイントを獲得した月を含め1年間。期間内に1度でもポイントを獲得すれば、有効期限は延長されるため、日常的に楽天のクレジットカードを使用している方は、永久に通常ポイントが消失しないと考えても良いでしょう。
※期間限定ポイントの獲得は期限延長の対象とはなりません。
ちなみに『①楽天市場で使用する』がおすすめできない理由は、楽天市場では『楽天市場アプリ』を利用することで購入金額の+0.5%のポイントを得ることができます。また、その他の楽天サービスを利用したポイント(SPU:スーパーポイントアッププログラム)が加算されるため、購入金額を減額すると入手できるポイントが減って損をしてしまうからです。
『楽天市場』で損せずにポイントを利用する方法としては、購入金額の100円未満の端数を切り捨てるのに使用する方法もありますが、毎回端数分のポイントを入力するのも面倒な管理に含まれると私は思うのでお勧めしません。
- 楽天ポイントは『楽天市場』で使用しない。
- 楽天ペイで管理の手間はできるだけ少なくする。
楽天SPU(SPU:スーパーポイントアッププログラム)を高くする方法
楽天サービス一覧
以下のサービスを利用することで、楽天市場での買い物に加算されるポイント(SPU)を増やすことができます。(2021年10月18日 現在)
※時期によってSPU対象のサービスや加算される倍率が変更される場合がありますので、『楽天市場』のアプリ内でご確認ください
※図では+0.5倍、+1倍と表記されていますが、+0.5倍=+0.5%、+1倍=+1%だと思ってください。
SPU対象サービスのすべてを利用すると最大15.5%までお得になります。100円の買い物で15p獲得。1,000円の買い物で155p獲得することができる計算です。
年収400万円の独身世帯の方は約4万円を上限としてふるさと納税を利用できるため、6,200p獲得できる計算になります。(『ふるさと納税 実践マニュアル(基礎編)』を参照。)
しかし、SPU最大値を狙うとサービスの維持費用がかかってしまうため、返ってコスパが悪くなってしまいます。例えば『楽天プレミアムカード』の年会費は11,000円です。これは楽天市場で年間55万円以上(4,600円/月)買い物する人は元が取れるという計算です。ふるさと納税を含めても、年会費の元を取るのはハードルが高めです。※お誕生月サービス考慮せず
この基準を超えられるのは、日常の買い物をほぼすべて楽天市場で行う楽天上級者や、家族が多い、または楽天せどり(楽天市場で転売商品を仕入れる)を行っているなどの理由で、毎月の買い物量が多い方かと思います。
自分に合ったコスパの良いサービス(SPUの上げ方)を見つけよう!
コスパの良いおすすめのサービス
前述したように、SPUを最大まで高めるのはコスパが悪い……
ですが、普段から使うものを楽天サービスに乗り換えるのであれば無理なくSPUを上げることができます。
私がふるさと納税を行う月に利用している楽天SPU対象サービスは、一覧の中で□(赤い枠)のものです。(SPU+8%)
- 楽天会員
- 楽天モバイル
- 楽天モバイルキャリア決済(毎月利用ではない)
- 楽天カード
- 楽天銀行+楽天カード
- 楽天証券
- 楽天市場アプリ
- 楽天ブックス(毎月利用ではない)
- 楽天Kobo(毎月利用ではない)
(一つずつじっくり紹介するとひとつの記事になる情報量なので、ざっくりと……)
楽天会員、楽天カード、楽天アプリは簡単に利用できると思います。楽天モバイルはスマホの利用状況・使用頻度の高いサービス・電波状況など様々なことを加味して検討が必要ですが、価格のことを考えるとおすすめです。さらに楽天モバイルキャリア決済も利用できるようになり、キャンペーンにもよりますがオンライン決済時に10~20%のポイントキャッシュバックも受けられるのでお勧めできます。楽天銀行は金利が高いですし、振込手数料・ATM手数料が無料になるため、開かない手はないと思います。楽天証券は開設だけでも良いのですが、積み立てNISAの利用を勧めたいです。(投資の内容に関しても後日解説したいと思います。)
キャンペーンへのエントリー
SPUに合わせて獲得ポイントを増やせるのが、キャンペーンへのエントリーです。これらは併用可能ですが、事前にエントリーが必要です。忘れずにエントリーしてください!
『毎月5と0のつく日』はポイント2倍
毎月5日10日15日20日25日30日に実施されます。他のキャンペーンの実施期間中に合わせて、計画的に参加しましょう!参加するだけでポイント+2%です。
お買い物マラソン
お買い物マラソンは楽天市場のショップ買い回りで最大+9倍(+9%)のポイントがもらえるサービスです。
楽天市場内の紹介ではポイント10倍(+10%)となっていますが、クレカのポイント+1%を含んでの+10%のため、実質+9%となります。加算の方法は1ショップ目の購入で+1%(クレカ分の加算のみ)で2ショップ目の購入で+2%、3ショップ目で3%……となり、10ショップ目での商品購入で+10%(クレカの加算込み)となります。
お買い物マラソンの期間はおおよそ1週間程度。1ショップの買い物の合計金額が1000円以上(税込み、送料を除く)の買い物で対象となります。ひとつのショップだけで高額の買い物をしてもポイント倍率が上がるわけではないので要注意です。別々のショップを回る必要があります。
楽天初心者の方が間違えやすい点で「楽天スーパーセール」があります。こちらは買い回りでのポイントが増えるわけではないので、「楽天買い物マラソン」の実施期間中を狙った方が良さそうです。
実施期間はというと、楽天スーパーセールが基本3月・6月・9月・12月と四半期ごとに行っているので、それ以外の月で行っているようです。
【お買い物マラソン まとめ】
- 買い物する前に、事前エントリー
- 楽天市場のショップ買い回りで最大+9倍のポイントがもらえる
- ショップ1000円以上(税込み、送料を除く)の買い物で対象
- もらえるのは有効期限が短い期間限定ポイント
- 楽天SPUや、他キャンペーンとの併用が可能
- 買い回りショップ数を稼ぐために、普段から急がないけど欲しい物のリストを作りましょう。(無駄な買い物は避ける)
その他のキャンペーン
楽天は様々なポイントアップサービスを常に発信しています。上記でお話ししたサービスに加えて、他のキャンペーンもないかチェックしてから、ふるさと納税や買い物に踏み切った方が良さそうです。
例えば、楽天イーグルスが勝ったら+2%、ヴィッセル神戸が勝ったら+2%、会員ランクの割引クーポンなど、様々なお得サービスがあります。
サービスで得られるポイント数の上限なんかもあります。その時々で変わることも多いので高すぎるまとめ買いをすると本末転倒で損をするというケースもあります。思い切ったまとめ買いをするときは各キャンペーンの獲得上限ポイントチェックした方が良いかもしれません。
ふるさと納税でもらえるポイント数
ここまで『SPU』や『毎月5と0のつく日』『お買い物マラソン』を活用したポイント倍率の高め方を紹介してきました。これらを活用して得られるポイント倍率は以下の通りです。
SPU | +8% |
---|---|
毎月5と0のつく日 | +2% |
お買い物マラソン | +9%(上限で計算) |
その他のキャンペーン | +α |
合計 | +19%+α |
楽天経済圏を活用して、ふるさと納税を行うと返礼品をもらえるだけではなく、寄付金の約20%のポイントキャッシュバックを受けることができます。年収400万円の独身世帯の方は約4万円を上限としてふるさと納税を利用できるため、7600p獲得(19%計算)できる計算になります。(寄付上限額の計算は『ふるさと納税 実践マニュアル(基礎編)』を参照。)
楽天ポイントは1ポイント=1円で利用できるため、ふるさと納税の手数料2,000円を差し引いたとしても5,000円以上お得です。
(とても前向きな計算で、返礼品を計算に入れると……)返礼品の価値は寄付金の30%程度までなので、『返礼品30%+楽天P 19%=49%』
必ず行わなければいけない納税を、ふるさと納税を活用することで約50%節約できる!!
楽天ポイントのサービスは追求すると細かい内容も多いので、完璧を目指して途中で面倒になったり、挫折することだけはないようにしましょう。反省があれば次回に活用したらいいのです。また、ここで身に付けた買い物方法は、日々の生活にも役立つはずです。